2.具体的導入事例

2.1 チーム内がギクシャク・・・どこに原因があるのかわからない


   大手メーカー系SIベンダーのA社における事例です。A社では行き詰ったプロジェクトチームのメンバーを見直しているところでした。現場リーダーによれば、厳しいプロジェクトではあったがいつになくメンバーの間にギクシャクした空気が流れ、プロジェクト管理以外にも問題がありそうだが、どこをどのようにすればよいのかハッキリしないとのことでした。そこで、S-SASSのチーム診断を受けてもらいました。

 図はチーム内のコミュニケーション状況に関する診断結果です。業務上の指示系統、指示する側/される側の認識度合い、実際の執行状況を示しています。図の黒い実線は指示のやりとりが良好に行なわれている状態、赤線は互いのコミュニケーション認識にギャップがあってやりとりがうまくいっていない状態を示します。

 A社の例ではトップマネージャおよびミドルマネージャ以下のメンバー一人ひとりが、それぞれ複数の相手からの指示を受ける状態でした(→指示矢印が複数の人間から届いている)。また、全体的に赤線が多いことからコミュニケーション認識ギャップが激しいことも判明。また、今までリーダーが認識していなかった指示系統が存在することもわかりました。診断結果からはチーム内の複雑な状況が見て取れましたが、ポイントを絞り、優先順位をつけて対応するメドがたちました。



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